峰不二子という女 第2話「.357マグナム」感想・評価

優しいくせにハードボイルドな次元の魅力

次元大介と峰不二子のお話。
超ハードボイルドでしたね。
第2話「.357マグナム」です。
笑いの要素は一切無し。
暗く寂しい殺し屋の世界の話でした。

ルパンが出て来ない!

いくら主役が不二子だとは言っても
ルパンが全く出て来ないのには驚きました。
ルパンはいつ出て来るんだろう、
と思いながらエンディングを迎えましたよ。

考えてみれば、
オープニングにもエンディングにも
不二子しか出て来ないんですね。

これはかなり斬新ですね。
スピンオフだから、と言えば、
それはそうなんですが、
やはりルパン三世の場合は、
それぞれのキャラクターが強烈で
個性的だからこそ成立している
方式なんだと思います。

次元の恋話は悲しいよね

ハードボイルドな次元の恋愛は、
大抵相手が死にますよね。
ルパンの場合は、
ハッピーエンドの別れも多いですが、
次元の話は暗いですね。
相手が死ぬにしても
次元が殺していますからね。
あ、これは不二子もそうかな。

次元は、恋愛よりも
義理や矜持を大切にしているのだから
仕方が無いのですね。
まあ、ルパンの場合は、
女性を大切にする、
というのが矜持なので、
次元とは違って来ますね。

次元も本当は優しい男なのに、
不器用な生き様がそうさせてくれないのですね。
うーん、ハードボイルドですね。

不二子になびかない次元

不二子は、
強烈に次元を誘惑していましたが、
やっぱり次元はなびかないですね。

相性の悪いキャラ同士、
という設定は健在の様です。
それでも、一匹狼のアウトロー同士、
ラストでは分かり合う部分も見せてくれて嬉しかったですね。

この2人の絡みには
全く笑いの要素が無かったですね。
ルパン三世らしく無い、と言えばらしく無いでしょう。
それでも、
殺し屋の世界観に引き込まれて、
あっという間にエンディングでした。

自分の過去を銃弾に込めて
357マグナムを放つ次元はカッコ良かったですね。
不二子も次元も
ハードボイルドでカッコ良いお話でした。

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